実家の農地を管理するなかで、今回チャレンジしたのがダンボールマルチです。ダンボールを地面に敷き、その上に堆肥や土を被せることで、雑草を抑制しする環境にやさしい除草です。
プラスチックのマルチシートと違い、ダンボールは分解されて土に還るのが最大の特徴です。除草剤を使わずに済み、廃ダンボールの再利用にもなるため、農薬・化学肥料に頼らない栽培に関心がある方の間で注目されている手法です。
今回は玉ねぎをすでに植えてある一角をメインに施工してみました。
Step 1|耕運機で土を起こす
まず耕運機で全体を耕しました。ダンボールを敷く前に土をほぐしておくことで、雑草の根が断ち切られ、ダンボールが地面に密着しやすくなります。表面はボコボコしていますが、これで準備完了です。
↓耕運後の状態。奥には玉ねぎの苗が見えています。

Step 2|ダンボールを敷き並べる
集めておいたダンボールを広げながら、地面に敷いていきます。このとき大切なのが隙間をなくすことです。10〜15cm程度重ね合わせながら並べることで、雑草が光を受けるスキマをなくすことができます。
すでに植えてある玉ねぎの区画は、苗を傷めないようダンボールを開口して避けながら敷きました。石を重しにして風でめくれないよう固定しながら作業を進めています。
↓敷設途中の様子。玉ねぎ苗の列を避けながら丁寧に敷いていきます。

Step 3|ジョウロで水をたっぷりかける
全面に敷き終えたら、ジョウロで水をたっぷりと染み込ませます。濡れたダンボールは地面に密着して動きにくくなり、微生物の分解も促進されます。この時点で覆った面積は約20m2です。
↓全面敷設+散水後の状態。ダンボールが土にしっかり密着しています。

Step 4|バーク堆肥を上から被せる
ダンボールの上にバーク堆肥(40L入り)を4袋、均一に広げました。堆肥で覆うことでダンボールが風でめくれるのを防ぎつつ、有機物を土に補給することができます。
ただし、4袋・160Lでは20平米をカバーしきれませんでした。堆肥が届かない部分には手持ちの土を補って覆っています。全体を均一な厚みにするには、あと3~4袋は必要だったと感じます。
↓バーク堆肥4袋分を敷設。量が足りない部分は畑の土で補いました。

Step 5|堆肥を使わずに土だけを被せる区画も
畑の別の一角では、堆肥を使わず畑の土だけを被せる方法も試しました。バーク堆肥はホームセンターで40L400円程度ですが、広い範囲を施工しようとするとコストがかさみます。コストを抑えたいとき場合の選択肢として畑の土でも除草効果があるのか検証してみます。土の厚みが薄いと光が通ってしまうため、少なくとも3〜5cmの厚みは確保するようにしました。

Step 6|施工完了
全区画の施工が完了。中央に玉ねぎの苗が並び、その周囲をバーク堆肥と土で覆ったダンボールが囲む形になっています。道路沿いの一角は畑の土を使った区画です。

やってみて気づいた反省点・改善案
- 堆肥の量が足りなかった:20平米に対してバーク堆肥160Lでは不足でした。次回は240?300L(6?8袋)を目安に準備することをおすすめします。
- ダンボールの隙間に注意:重ね合わせが甘い部分から雑草が生えてくるリスクがあります。10~15cmは重ねるようにしましょう。
- ガムテープ・印刷の多いダンボールは避ける:分解が遅く、土への還りが悪くなります。なるべくシンプルな素材のものを選ぶとよいでしょう。
- 作業は2人以上が効率的:ダンボールが風でめくれやすいため、1人が押さえてもう1人が水をかけるなど、役割分担があるとスムーズに進められます。
今後の経過観察
施工から数週間後、ダンボールが土にどれだけ馴染んでいるかを確認するのが次のステップです。うまくいけば梅雨前には雑草の生え具合を比較観察できる見込みで、効果の検証結果はあらためて記事にまとめる予定です。
